役職定年の功罪について考えましょう!
令和3年4月1日から、高年齢者雇用安定法が
(1)70歳までの定年引上げ
(2)定年制の廃止
(3)70歳までの継続雇用制度の導入
(4)70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
(5)70歳まで継続的に、以下の事業に従事できる制度の導入
a事業主が自ら実施する社会貢献事業
b事業主が委託、出資等する団体が行う社会貢献事業
の、いずれかの措置を講ずるよう努めること、と改正されたことは記憶に新しいと思います。
(4)、(5)はともかく、(1)から(3)は、早晩義務化されるのは間違いありません。
そんな時代に、役職定年ってどうなんですかね?
ある年齢になったら、役員を除き、問答無用で役職を取り上げる、、、
ある種の、いじめ、いやがらせで、限りなく不当です。(個人的感想)
そもそも、役職定年制度を導入する目的は
(1)人件費の高騰の抑止
(2)組織の新陳代謝と若手のモチベーション低下の抑止
です。
企業の本音は上記の(1)で、(2)は(1)のための言い訳に感じるのは私だけでしょうか???
一時期「働かないおじさん」と揶揄され、中高年は悪者扱いのフルボッコ状態でした。
確かに、いわゆる「働かないおじさん」がいることも事実でしょう。
ただ同時に、自分の力を過信した、というか勘違いした若手も多いのも事実です。
能力があるのに、理不尽に役職を取り上げられ、給与が3~5割減らされるなんてナンセンスです。
中高年社員のモチベーション低下は避けられないでしょう。
同一労働同一賃金の原則からも大問題です。
やっと大手企業を中心に、
役職定年を廃止し、給与を下げずに65歳まで雇用の動きが出てきていますね。
次回は、私なりの対策を書いてみたいと思います。