ここに日本の抱える問題があるのでは?
最近、労働分配率に関する報道が増えてきました。
労働分配率とは、企業が生み出す付加価値のうち、どれだけ人件費にかけたかを表すものです。
ここ数年、大企業中心に賃上げが進んでいますが、実は大企業の労働分配率はかなり低いことをご存じですか?
何と40%ほどなんです、低すぎると思いませんか?
儲けは、人件費にも成長投資にもかけず、どんどん内部留保が増えているのが現状です。
これでは個人消費が増えるわけがありません。
対して中小企業の労働分配率は70%ほどですが、これも手放しで喜べません。
こちらは付加価値が上がらない、つまり価格転嫁が進んでないことを表しています。
いいものを安く提供するのが日本の強味でしたが、今や弱点になっています。
労働分配率は、日本の抱える問題を端的に示唆していますね!