出社を義務付ける流れは問題ないのか?
米IT大手企業が相次いで、従業員に週5日出社を義務付けることを発表しています。
コロナ禍で急速に進んだリモートワークは、既に定着しつつあったのに驚きですね。
日本でも、往復2時間、満員電車に揺られて出社するのが当たり前でしたが、コロナ禍で出勤できなくなりリモートワークせざるを得なくなりました。
ところがやってみると、あまり問題がないぞ
通勤時間分を家事、自己啓発等に充てられていい感じだぞ
と、概ね従業員には好評でした。
その反面、キャリアの浅い若手にとっては、気軽に先輩・上司に相談できず孤立感に苛まれて精神を病んだり、離職が増加しました。
上司が部下のマネジメントも難しく、部下の生産性も必ずしも高くないこともわかってきました。
それを受けての出社回帰の動きと思われますが、なかなか難しい問題ですね。
リモートワークの旨味を一度味わった従業員は、納得しないでしょう。
副業を認める流れにも逆行しそうですね。
リモートワークにより、地方に移住しなくても、大都市圏に住んだままで地方の企業で副業するケースも増えてきています。
また、都会の喧騒を離れて、ストレスフリーの田舎暮らしを満喫しつつ働く人も増えてきています。
個人的には、従業員ごとのスキルや家庭の事情を勘案して、ハイブリッドワークを認めるしかないのではと思います。
もちろん、それ相応の生産性を求められるのは当然です。
そのためにも、きちんとした人事評価制度の構築が重要になってきますね。