損保ジャパンに見る、日本企業の深刻さ。
年初来、日経平均の最高値更新に沸く日本ですが、、、
その大きな要因は、外国人投資家(特に欧米)の買いによるものです。
日本株の買いの理由は
1)円安による企業業績の好調
2)長らく続いたデフレの脱却が鮮明になった
3)日本企業の資本効率、ガバナンスの改善
等が上げられます。
ただ1)、2)はわかりますが、3)の、資本効率の向上はともかく、ガバナンス改善は首をかしげざるを得ません。
ダイハツ工業、豊田自動織機のデータ偽装
ビッグモーターのでたらめな経営体質
それを承知で隠蔽し、顧客紹介ををいち早く再開した損保ジャパン
大手損保各社のカルテル不正
三人立て続けに会長と社長が、セクハラで解任されたENEOS等々
正直、ここまで日本企業は劣化したのかと、唖然とするばかりです。
特に驚いたのは、損保ジャパン。
今回、やっと引責辞任したSOMPOホールディングスの櫻田会長は
いち早くDXを取り入れて働き方改革を推進し
パーパス経営を推進した名経営者と、つい最近までマスコミにもてはやされていた御仁です。
なるほど、SOMPOホールディングスのHPを見ると、でかでかと「SOMPOのパーパス」のページがあります。
経営理念など、素晴らしい内容ですが、全く真逆の行動をしています。
パーパス・ウオッシュの典型と言わざるを得ません。
パーパス経営とは、企業が社会の中でどのような立場にあるか、その存在意義を確認したうえで社会へ貢献していくという経営スタイルです。
パーパスと行動が伴っていないと、ステークホルダーや消費者からの信用を失うことになりかねません。
パーパス経営を行う際には、必ず社会問題の解決・社会への貢献が早期に行えるように、実現可能かつ自社の成長に繋がる項目を掲げないといけません!