賃金と物価の好循環が実現するか?
(前回の続き)
早くも、今年の春闘の話題がニュースで上がっています。
そして驚くべきことに、かって対立していた経済団体の首脳と連合の会長が、
あたかも共同戦線でも張っているかのように、賃金引上げを連呼しています。
時代は変わりましたね~ビックリです。
恐らく、今年の賃上げ率は去年以上となり、待望久しい実質賃金も上がるでしょう。
ただ、これは大手企業の従業員の賃金が上がるだけで、大部分の中小企業の従業員は別枠です。
しかしながら今年は、やっと政府も重たい腰を上げて、中小企業の賃上げを図っています。
大手企業に、中小零細企業の賃上げのため価格転嫁を認めるように、プレッシャーをかけているのです。
ただ、全ての中小企業に及ぶかは、甚だ疑問です。
その企業特有の、他社がまねできないキラリとしたものがなければ、代わりはいくらでもあるのですから。
それは、僕らの業界も同じですが。。。
他社がまねできない商品、サービスづくりをすると同時に、もちろん生産性も上げる必要があります。
生産性を上げるには、従業員のエンゲージメントを上げないといけませんが、賃金を上げただけでは上がりません。
また、大企業のように、どんどん賃上げできる体力もありませんしね。
働きがいのある職場環境づくりが欠かせませんし、人材育成にお金をかけないといけません。
いわゆる人的資本経営が求められているのです。
(次回に続く)