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これからは「自営型」で働く時代(その3)

太田肇教授の新著を読んで。

(前回の続き)

「メンバーシップ型」は、生産性の向上、グローバル化の流れには、もう対応できない

さりとて「ジョブ型」も、日本の組織風土には合わない

と、前回の投稿で申しました。

では、どうしたらいいのか?

職業柄私は、最近人事評価制度の構築・見直しのコンサルをする機会が多くなっています。

その際、一番重要なのは、どの等級制度を採用するかです。

「メンバーシップ型」は、人が基準の「職能等級」

「ジョブ型」は、仕事が基準の「職務等級」

を採用します。

それぞれの詳しい説明は割愛しますが、私はそれ以外の「役割等級」をお勧めしています。

これは、等級ごとに求められる「役割」を明確化し、評価基準を定め

その役割ができているか否かで客観的に評価し、

その評価に基づき、賃金が決まるというものです。

職能等級の、年功序列の弊害

職務等級の、職務記述書作成の煩雑さ

を解決し、入社年次に縛られず、優秀な若手の抜擢ができ、

即戦力の中途入社の社員、外国人を採用しやすくなるメリットがあるからです。

また、ひとつ上の等級の役割を果たせるようにならないと、賃金は頭打ちになり

固定費の圧縮にも寄与します。

太田教授が、新著「自営型」で働き時代、で新たな第三の働き方=「自営型」の働き方を提唱されていますが

私の私見ですが、教授のこのご提唱は、役割等級の考え方ともマッチし

日本のこれからを示唆する素晴らしい内容だと、感動しました。

(次回に続く)