青学原監督の変幻自在の人材育成術
今年の箱根駅伝は、いろんな意味で見どころ満載でしたね。
まず、区間新記録の更新ラッシュには驚きました。
そしてその立役者は、ナイキの厚底シューズと言われています。
なんと8割以上の選手が、ド派手なピンクのシューズを履いていたようです。
大ヒットドラマ「陸王」とは逆の結果になりました…
そして、なんといっても昨年5連覇の夢が途切れた青学が、さらにパワーアップして完全優勝したことでしょう。
原監督というと、選手の自主性を重んじ、同じ目線で友達感覚の人材育成が特徴とされていました。
これだけ圧勝したので、今までと同じ手法で成功したと思いましたが、どうも違ってました。
監督曰く「今年の四年生は、練習しない、礼儀作法がなっていない、当然記録が伸びない」ダメダメ集団だったそうです。
そこで、今年に限っては、厳しい練習をトップダウンでやらせる手法に変更、挨拶の仕方から厳しく教えてやらせたそうです。
ダメなら下級生主体の、来年以降をにらんだチームにすると言い渡していたとか。
その結果が、その四年生が区間記録連発で新記録での圧勝ですから、原マジック恐るべしです。
このことは、企業の人材育成に大きなヒントを与えてくれます。
ゆとり世代に厳しく接したら総スカンを食って、下手したらパワハラで訴えられると、委縮する管理職が多いですから。
もっとも、それ以前に日頃の意思疎通が行われていて、部下との信頼関係が出来ていることが前提ですがね。
個人的には、昨年連覇が途切れ、今年は大学選手権の初戦で敗れた帝京大学ラグビー部を、名将岩出監督がどう立て直すかが興味津々ですが。