景気のいい春闘賃上げに騙されるな!
昨日、大方の予想通り日銀は政策金利を0.5%に上げました。
その際、植田総裁が強調したのは
賃金と物価は、日銀の概ね想定通り上がっている、オントラックだ、ということ。
本当にそうでしょうか?
もしそうなら、なぜ国内消費は沈んだままなのか?
あの「リーマンショック」の時でさえ、5年後にはプラス転換したのに
アフターコロナの今回は、5年経っても回復していません。
ここ最近の春闘では、大盤振る舞いの賃上げがされているのになぜか?
要因の第一は、大企業の新入社員など若手の賃金は上がっていますが、なんと30代後半から50代前半までのいわゆる就職氷河期の皆さんの賃金は、なんと下がっているのです!
要は、若手の上げた分を、中高年の社員の賃金を下げて帳尻を合わせているのです。
一種の詐欺ですね!
要因の第二は、上記の結果でもありますが、大企業の労働分配率が異常に低いのです。
何と、23年の労働分配率は38.1%で、内部留保は過去最高です。
人的資本経営は、いったいどこに行ったのでしょう???
これでは、国内消費が上がるはずもありません。
株主還元もいいですが、もっと社員に還元しないと、日本の社員のエンゲージメントは低いままでしょう。
これでいいのかニッポン!!!