昔の名前で出ていますは演歌だけでいい?
皆様、こんにちは!
人事・採用コンサルタントの大隈です。
一昔前まで、従業員が退社後の時間に副業をするなどご法度でした。
ですので、以前の就業規則は当たり前のように副業禁止をうたい、違反した従業員は懲戒対象とされてきました。
ところが、政府のガイドラインが出て以来流れが変わりました。
なんとお国は、副業容認を打ち出したのです!
それ以来、大手企業を中心に従業員の副業を認める企業が増えており、主要企業の5割という調査もあります。
日用品大手のライオンが、人材紹介会社と提携し、今年の4月以降に従業員に副業を紹介する仕組みを導入すると発表し衝撃が走ったことは記憶に新しいと思います。
既に1月から、副業を会社による「許可制」から、本人による「申告制」に変更しています。
本業そっちのけで、副業に励む社員が出るのでは?
就業時間の管理が難しくなる
など懸念事項は多々ありますが、大手企業を中心に副業を認める流れは加速すると思われます。
理由は、大きく分けて3つあります。
まず採用に有利に働くからから。
最近の学生は、副業を認める企業を選ぶ傾向があるのです。
2つ目の理由は、中高年のセカンドキャリア形成のため。
昔はもてはやされたスキルも、今やすぐに陳腐化する時代です。
人生100年時代が叫ばれ、多くの人が60歳を超えて働く社会ですが、遠くない将来、70歳まで雇用しなければならない時が来ます。
所属する会社以外でも通用するスキルを磨くことが、その後のキャリアに役立つという意識を持たせ、いわゆる働かないオジサンに危機感を持たせたいのです。
昔の名前で出ています、は演歌の歌詞だけでいいのです。
3つ目の理由は、副業する従業員が増えれば、大企業にありがちな硬直的な文化が変わる可能性があるから。
副業ならぬ「複業」という言葉も聞くようになりました。
個人も企業も、新しい働き方を真剣に考えないと生き残っていくことは難しいでしょう。