予想通り、上手くいきませんでしたね。
大部分の皆さんは、「ああ、やっぱりな~」と思ったのでは?
私が上手くいかないな、と思ったのは以下の2点からです。
まず第1に、日産の体質です。
日産の前身は、戦前の日産コンツェルンの流れをくむ名門で、一時トップブランドだったことを鼻にかけてお高く留まっているように思えてなりません。
気位ばかり高くて、そのくせ何も決断できない致命的な体質です。
ほんの四半期前、破綻寸前に追い込まれてルノーに助けてもらったことを忘れたんでしょうかね?
株の時価総額がホンダと5倍も違うのに、本気で対等合併でないとダメだなんて言うのは、呆れてものが言えません。
どこか破綻前の日本航空を彷彿させますね。
第2に、経営理念、組織文化、カルチャーの違いです。
ホンダは、本田宗一郎さんの本田イズムというか、町工場の精神を忘れない「ものづくり」文化が脈々と受け継がれています。
対し日産は、典型的な官僚体質。
ホンダの役員は、技術畑の出身者が多いのに対して、日産の役員は、経営管理部などの現場を知らないスーツ組が主流です。
昔は「技術の日産」と言われたものですが、それは過去の栄光となってしまいました。
これでは、まさに水と油ですから上手くいくわけがありません。
救済してやろうと手を差し伸べた手を払いのけた結末は、今度こそ倒産かもしれません。
下請け会社の皆様のことを思うと、そうなって欲しくないですが、買収されてもいばらの道が待っているでしょう。