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今、パワハラ問題を考える(その2)

御社の場合は、どうでしょうか?

前回の投稿で、スポーツ界のパワハラ問題を取りあげました。

ただこのことは、対岸の火事ではありません。

まさに、会社においても根深い問題です。

単なる暴力、いじめは論外として、仕事の進め方においても知らず知らずに同じことをしている場合が多いのです。

例えば、同じ成果を上げている組織においても

1)部下が腹落ちしてない状態で、管理職主導で、組織の目標を達成するよう、締め上げて組織の目標を達成した

2)管理職が部下とコミュニケーションをとり、部下の一人ひとりが自律的に考え・行動し、仲間と助け合いながら組織の目標を達成した

では、大きな違いがあります。

1)のような組織は、パワハラの温床と言っていいでしょう。

たとえ目標を達成しても、その管理職がいなくなると未達になる可能性大ですし、何より部下が仕事の進め方を理解していない状態で

「何で出来ないんだ、死ぬ気で頑張れ」のような、なぜ出来ないか一緒に考えることなく、ただ厳しく指導?するのでは、どうしても感情的にしこりが残ります。

その場合、往々にして人格否定につながる暴言を放ちがちです。

管理職としては出来ない部下が悪いのであって、全く罪悪感がないので性質が悪いです。

管理職は、若いときにある程度仕事が出来たから今の地位にいるのであって、自分が出来ることが部下に出来ないことが理解できない傾向にあります。

自分の若いときは、上司の背中を見て育ったものだ

自分も若いときには、厳しい叱責を受けながら耐えてきた

は、通用しません!

ハラスメントは、する側ではなく、された側の受け止め方で判断されることを、今一度確認すべきですね。

 

 

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